コーイチくんが大好きでした

1月16日(だっけ)、大好きな推しのグループ脱退が発表されました。


元々飽きにくく、他に興味を示さないオタクだったから、7年間くらいずっと好きなジャニーズがいた。でもそんな時に推しの歌声に出会って、溺れてしまった。家族や友達からは「他のジャンルに行くなんて思ってなかった〜」と言われた、自分でもそう思った。


彼の歌声は麻薬だった。歌声を初めて聴いたのは、YouTubeで動画巡りをしていた時。広告で(今や幻の)ブラナイが流れていた。当時はジャニオタだったから「なんだこの男性アイドル…」という感想しか無かったけど、軽率にボタンを押してしまった。そこから流れたのはわたしの想像する"アイドル"とは桁違いの、甘い歌声だった。


自分の中で"アイドル"は、まず顔面が良くて、その次にダンス、その次に歌…くらいに思っていたので、彼の歌声を聴いた瞬間、虜になった。こんなに魅力的な歌声を持つ(非)アイドル、いただろうか?と。


それからたくさん探索して、わたしが虜になった人物の名前はコーイチで、なんと顔面も(ゴリラみたいで)ドタイプ、最後の推しを見つけた気分だった。


数ヶ月後、ジャニーズのライブの期間が空いた時にふと「超特急行ってみようかな」と思い、超特急の現場に初めて足を運んだ。そのライブがカラオケファンミであった。(正式名は忘れた)そこで観た超特急のパフォーマンス、オタクの勢い、初めての体験で驚愕しつつも心の底から胸が高鳴ったのを覚えている。本当に楽しかった。

追い討ちをかけるように、公演後に無料でハイタッチがあった。わたしはジャニーズのオタクでしか生きたことがなかったから、自分の推しと触れ合う機会があるなんて、考えも出来なかった。


初めて推しをこの目で見た時、衝動に駆られたのを覚えてる…


「「なんて綺麗な顔面なんだ!!!!!!」」


と。写真とは桁違いにイケメンだった、地球上で1番タイプだった。でも他のメンバーに比べて元気は無かった。ステージで見る彼とは違う印象を受けたが、特に落胆はしなかった。わたし自身が"与えたい"タイプの人間だから、見返りなんていらなかった。だからわたしは楽に彼のオタクを出来ていた。


それから様々な現場に足を運び、ライブを観て握手をして、グループショットを撮って、(待ち時間が長い)ツーショットも撮った。サイン会にも行った。全てが目新しくて、常に気持ちが高揚してた。推しは相変わらず気分にムラがあったり目が死んでいたけど、それでもわたしは本人に直接「応援してます!」「大好きです!」って言えればよかった。



しかしある日、心の片隅に思っていたことが露呈してしまう出来事があった。


それは EBiDAN THE LIVE 2014 でのシャッフルユニットを観た時だった。


推しはPleasemaXとして、センターで歌って、そして踊っていた。その姿がとても輝いていたこと、それにイキイキしてたことが3階席からもハッキリと感じることが出来た。超特急でいる時の彼とは違う人みたいだった。


超特急の活動を応援する中で、「彼のやりたいこととは違うのかな」と思うことが何度もあった。ボーカルだけど、後ろで立ってるだけなのは腑に落ちてないのではないか?それに彼はスキルがあったから、今の環境は窮屈じゃないか?とか。

わたしも好きな人には真ん中で歌って欲しいしスポットライトが当たってて欲しいと思ってた。けれど、それを本当に願っていたのは本人だったんだな、とシャッフルユニットを観て確信した。



その後、「うたうたい」というボーカルだけが出演するライブがあった。そこでも彼は一段と輝いていた、本当に自分の好きなことと向き合えてる空間なんだなって思った。彼のそういう姿を見ると、感動し、好きが加速する反面、なんだか胸が締め付けられる思いがあった。


超特急はモデル、バラエティー、映画などいろいろな活動をしていたけど、彼には全部重荷だったんじゃないかな?歌をやりたい人間には過酷だったかな、と。


実際バラエティーでも自虐ネタに走ったり、嫌われ役に回ったり、ツッコミやすいように話を回したり、素直で心優しいメンバーが多い中、(推し贔屓かもしれないけど)彼は番組を盛り上げるために、特に頑張っていたと思う。






少なくても2016年辺りから、彼は「人間、吉野晃一」じゃなくて、「(非)アイドル、超特急 コーイチ」を一生懸命演じてくれたいた。もしかしたら、夢を、エンターテイメントを1番与えてくれていたのは、コーイチくんだったかもしれないな、と今ハッキリと実感する。







2017年のうたうたいで彼は「他のメンバーがバラエティや俳優で頑張ってるけど、俺は歌で頑張りたい(かなりニュアンス)」的なことを言っていた。それを聞いて、超特急での居場所を、彼なりに見つけることが出来たのかな、と安心したのを覚えている。そうだよ、コーイチくんは歌があるじゃん、歌が、音楽が好きじゃん。それでいいんだよ、って。




でも、彼は脱退してしまった。何のコメントも残さずに、消えてしまった。


何が原因か、今の気持ちはどうなのか、オタクは何も分かっていない。憶測が飛び交うタイムラインが連日続いている。


何の言葉も無くいなくなってしまったコーイチくんが悪いのは分かっているけど、「コーイチくん許さない」「絶対6人で売れてやろうな」という言葉を見るのは相当苦しかった、今も苦しい。好きな人が悪者になる世界ってこんなに残酷なんだな〜って。


超特急は6人体制として、前に進んでしまう。コーイチ推しのわたしが、どういう気持ちで応援すればいいのか、どういう顔して現場に行けばいいのか、他のメンバーのオタクからどう思われるのか、様々な想いが飛び交って逆になんだかスッキリしてる。自分が何をしたいかもよく分かっていないのが現状である。


ただひとつ、超特急を中心に生活してたんだな、というのだけは分かる。彼等に会うためにツラい労働も頑張っているし、生きている。確実に以前のように応援が出来なくなってしまった今、いつでも殺されてもいいなあって思ってる。今の推しの声を聴くまで死にたくないけど。




わたしの好きな歌で平井堅の「君の好きなとこ」という歌があり、その中に


「君の好きなとこなら星の数ほどあるのに 一つも言葉にできなくて」


という歌詞がある。彼が超特急にいた頃は、とりあえず好き!大好き!という感情が先走りして、彼の好きなことを言葉にするのが難しいなあって思ってた、平井堅マジ卍、とか思ってた。


でも、今、彼の好きなところ、星の数ほど書き出せる。Yellの歌い出しがとにかく綺麗で好き。FLTの大サビに入る前のターンが好き。サマラブのサビ前の弾けるような笑顔とか、WCDIのフェイクとか。他にもいっぱいあるよ。もう観られないんだなと思うとどうしようもない虚無感に襲われる。


これからやって欲しいことだっていっぱいあった。ソロでラジオ番組を持って欲しい、とか、超特急でM◯テに出演するとか47都道府県ツアー!とか。東京ドームとか。



わたしは吉野晃一という男が好きと思ってたけど、それ以上に超特急コーイチが大好きだった。大切なことは失ってから気付くって言うけど、本当だね。




コーイチくん、大好きでした。



 


また会う日まで。あ、"また" は無いのか。


バイバイ、コーイチくん。















そして、超特急のこれからの活動、心から応援しています。





2018.1.18